「下山事件」を扱った作品をセットでお譲りします。『日本の暑い日々・謀殺下山事件』：（監督）熊井啓、（キャスト）仲代達也、山本圭、中谷一郎、浅芽陽子、隆大介、平幹次郎、神山繁、中谷昇、井川比佐志、菅井きん など「黒部の太陽」など社会派の監督と知られた熊井作品。贅沢なキャスティングで、純粋に映画としても見ごたえあります。下山事件をモノクロ映像による緊迫した画面は迫力があり、名俳優陣の演技はドキュメンタリータッチを再現しています。
柴田哲孝氏の著作『下山事件』2006年11刷・『下山事件暗殺者たちの夏』2015年初版：ドキュメンタリ一冊と小説スタイル一冊。祥伝社版「あの事件をやったのはね、もしかしたら兄さんかもしれない・・・」祖父の23回忌席上で大叔母がつぶやいた一言によって、著者が「亜細亜産業」に在籍した祖父の足跡をたどる形での展開は読み応えありました。
森達也『下山事件』：2004年初版新潮社テレビディレクター、映画監督の著者がドキュメンタリーとして記録を主体とした著作。松本清張作品をより深堀していると思います。